幼稚園に入園する時期は、我が子の成長が感じられる瞬間ではありますが、同時に不安を感じる人も多いですよね。とくに、第一子の入園となると、わからないことも多く、ママ友との交流も未知の世界です。
そこで、先輩ママとして、また子育てカウンセラーとして、ママ友と上手に付き合う方法について紹介していきたいと思います。
目次
幼稚園でのママ友付き合いのメリット
わからないことを相談できる
入園すると持ち物や行事など、さまざまな案内があります。お弁当の日や半日保育の日など、忘れてはいけない予定も頻繁です。プリントやメール、アプリなどで連絡があることが多いのですが、失くしてしまったり、見落としてしまったり人もけっこういます。
こんなとき、同じ幼稚園のママ友と連絡先を交換していたり、よくおしゃべりする機会があれば、「来週お弁当だよね!」と教えてもらえることも。
「遠足に何を持っていく?」「保育参観日は何を着ていく?」など、先生に聞くまででもないけれど、迷ってしまうことも多いです。こういうときに、気軽に相談できるママ友がいると助かりますよね。
幼稚園の行事でひとりぼっちにならない
幼稚園は、保育園に比べて親が幼稚園に行く機会が多い傾向があります。娘が通う幼稚園でも保育参観のほかに親子遠足や誕生日会などがありました。
保育参観は、子供の幼稚園での様子を見に行くものなので、ひとりでも問題ありません。ただ、周りのママたちが友達と話していたりグループで固まっていたりすると、疎外感を感じてしまうこともあるのです。
親子遠足は、とくにそれを感じると思います。ママのなかには、「上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいるからママ友がもうすでにいる」「地域の子育てサロンに参加していて入園前にママ友ができている」という人もいます。すると、必然的にグループが出来上がり、そのママ友と子供たちでお弁当を食べよう、となるのです。
親子遠足は、入園してすぐにということはあまりないので、幼稚園の送り迎えなどで話の合いそうなママを見つけて、話しかけてみましょう。
子供同士を遊ばせやすい
幼稚園で友達と遊びことの楽しさを学ぶと、幼稚園が終わったあとも「〇〇くんと遊びたい」「〇〇ちゃんのおうちに行きたい」と子供に言われる機会も増えてきます。
最初は、のらりくらりかわしていても、子供同士で約束をしていると困ってしまうケースもあります。そんなとき、連絡先を交換しているママがいると安心です。そのママに連絡をとって、遊びの約束を取り付けることができます。まだ、幼稚園のうちは親も遊びに付き合います。そのため、親同士が連絡をとることができないと子供同士を遊ばせることができないのです。
昔は、連絡網が配布されていて、友達の自宅に連絡をすることができましたが、今の時代はそれがありません。ママ同士が積極的に連絡をとらないと遊べないのです。
ママ友が本当の友達になる
ご主人の仕事先の近くに引っ越したために、周りに友達がいないというママも多いのではないでしょうか。
子育てや家事だけに集中していたら、大人と会話する機会も少なくなってしまいます。とくに、子育てには常にたくさんの悩みや心配があります。
そんなとき、なんでも話せる友達が近くにいたら心強いですよね。幼稚園に子供を通わせるママのなかには、同じように周りに仲のいい友達がいない人も多いです。
同じときに子育てをして、同じときに子供を入園させるのは奇跡です。共通点の多いママとはきっと話が合うと思いますよ。
幼稚園でもママ友付き合いのデメリット
交際費がかさむ
仲良くなったママ友とランチに行ったり、子供と一緒に遊びに行ったりすると、出費が増えます。クラス友達、習い事友達、子育てサークル友達など、あらゆる方面でママ友が多いと、週に1回はランチに出かけるなんてことも。子供の友達の家に遊びに行くときも手ぶらでは伺えません。ちょっとしたお菓子でも、塵も積もれば山となります。
子供の笑顔にはかえられませんが、頻度が多すぎると家計を圧迫しかけないので、注意が必要です。公園遊びであれば、気兼ねなく遊べるでしょう。公園で子供を遊ばせながら、ママ友と距離を縮めることもできますよ。
LINEの返信に追われる
ママ友との連絡先の交換は、基本的にLINEです。LINEであれば、グループで話あうことができるので、非常に便利です。しかし、LINEはママ友トラブルが起きやすいツールでもあります。
その原因の1つが「既読スルー」です。グループでLINEをしていると、前後の返信などから既読スルーをしている人の検討がついてしまいますよね。「読んでいるはずなのに返信がこない」ということに、腹を立ててしまう人もいるのです。また、未読・既読ともに、なかなか返信がこない相手には、急ぎの話をしにくいですよね。
このことから、子供の相手そっちのけで、LINEばかり気にしているママがいるのも現実です。これでは、「子供のためのママ友付き合い」だったのが本末転倒です。LINEは確かに気になりますが、時間を決めたり、手が空いたときというルールを決めたりして、確認するようにしましょう。
また、普段から「私、いつも子供と一緒に8時に寝ちゃうの」と話しておけば、夜の返信がなくても嫌な顔をされることはないでしょう。
些細なトラブルが大問題に発展することも
ママ友付き合いの最大のデメリットは、これではないでしょうか。
幼稚園のママ友とは2〜3年間、顔を合わせることになります。さらに、学区が同じであれば、中学まで最大で12年間一緒です。そのため、極力トラブルは避けたいですよね。
しかし、ママにもいろんな人がいます。なかには、親同士のトラブルに子供を巻き込む親もいます。それで、子供がいじめられたら悲しいですよね。
上手にママ友と付き合えば、子供にとってもママにとってもプラスになります。上手な付き合い方を知って、幼稚園生活を楽しみましょう。
ママ友付き合いで守りたい5か条
1.相手のことを聞きすぎない
仲良くなるために、相手のことを知りたいのは当然です。しかし、なんでもかんでも詮索するのはやめましょう。とくに、年齢には注意が必要です。年齢を聞きたいときは、ある程度仲良くなって、2人きりのときにしましょう。年齢をあまり言いたくないママがいるということを覚えておくことも大切です。
相手の様子をみるのも1つの方法です。相手が聞いてきた質問であれば、同じことを聞いても問題ないはずです。
2.はじめは敬語で話す
ママという立場で言うと上下関係はありませんが、初対面の人には敬語で話すのがマナーです。フランクな会話で話すのも距離を縮めるのに有効ですが、初対面だと「この人マナーが悪い」と思われてしまうかもしれません。
はじめは、敬語で話すほうが無難です。何度か会話をするうちに自然と敬語がなくなり、友達のように話せるようになるでしょう。
3.ほかのママ友の情報を話さない
ママ友の情報を別のママ友に話すのはマナー違反です。年齢や住んでいるところなど、つい話してしまいがちですが、ママ友は「あなただから」と思って話してくれたかもしれません。もし、話してくれたママ友の耳に入ったら、「あの人は信じられない」と思われてしまう可能性があります。
仲のいいママ友に「あのママ若そうだよね!いくつか知ってる?」と聞かれた時も、「聞いた気がするんだけど忘れちゃった」など流してしまいましょう。
4.悪口は言わない・乗らない
同じ子育てをしているママでも、考え方の違いから、悪口を言ってしまうママもいます。ほかのママの悪口をいうと、それが本人に耳に入ってトラブルになる恐れがあります。
また、自分では言ったつもりがないのに悪口に同調しただけで「〇〇さんも言ってた!」と思われてしまうこともあります。
もし、そんな場面に出くわしたら、さらっと話題を変えてしまいましょう。
5.細やかな気遣いを忘れない
相手のママも子育てや家事に忙しい日々を過ごしています。あたり前のことですが、遊んでくれたときに「ありがとう」「気を遣わせてごめんね」など、感謝の気持ちをきちんと言葉にしましょう。
実際の幼稚園のママ友は?
ドラマでは、ママのなかにボスがいてママ友いじめをしているという話がありますが、私の周りではそんなことはありませんでした。もっと、ドロドロした雰囲気なのかと思いましたが、どうやらほかのママもそう思っていたようです。
子供同士を競わせるような富裕層に、そういったトラブルが多い気がします。実際のところ、ほかのママの悪口を言ったりおとしめようとする人をみたことがありません。私立のマンモス校に通っていますが、みなさんとても気さくで優しくしてくれます。
幼稚園での生活は、子供の成長が目に見えて楽しい場所です。新しい園生活を親子で楽しみましょう!